口の臭いは、普段口にする食べ物や飲み物で変わってきます。口臭を悪化させるリスクがある食べ物、口臭改善に役立つ食べ物を知って、口臭とは無縁の生活を送りましょう。ここでは、口臭と関係のある食べ物などについて紹介します。
口臭がしやすい食べ物
臭いが出やすい食べ物や飲み物は、定番のものから意外な物までさまざまな種類があります。以下で詳しく見ていきましょう。
ニンニク
ニンニクに含まれる「アリシン」という成分が、口臭の原因となります。また同じ成分が含まれているネギやニラ、タマネギを食べると、ニンニクと同様にいやな臭いになりやすいと言われます。
ひどいケースでは、次の日になっても臭いが残る場合もあるので、大事な会議などが控えている前日は口にしない方が良いでしょう。
お肉
脂質が多い肉類も口臭を招くことがあります。脂質は体内で分解する際に悪臭を発するため、口臭となってしまうのです。
どうしても肉類を食べたいときは、ササミや牛ヒレ肉など脂質が少ないさっぱりとした部位を選ぶようにすると良いでしょう。
納豆
納豆のような発酵食品を食べると、その強い臭いが口に残ります。ただし発酵食品は、食後に歯磨きなどをすれば比較的臭いがやわらぎます。外出前などに納豆を食べる場合は、忘れずにケアしておきましょう。
コーヒー
人と話をしているときに、コーヒーのきつい臭いを感じたことがある人は少なくないはず。コーヒーに含まれる微粒子が舌につくと、いやな臭いの原因となります。砂糖やミルクも舌に残り臭いを発しやすいので要注意です。人と会う予定がある日は、飲む量を控えめにしておきましょう。
口臭が気になったときにおすすめの食べ物
では、口臭が気になるときはどんな食べ物を食べれば、改善できるのでしょうか? 以下で、臭いやすい食べ物を食べた後におすすめの食べ物をいくつか紹介します。
ヨーグルト
口臭の原因は、悪玉菌という体内に存在する菌にあると言われ、この悪玉菌が食べカスなどをエサにして繁殖して悪臭を発します。そこでヨーグルト(乳酸菌)を摂取すると、悪玉菌の繁殖をおさえて口臭をやわらげてくれるのです。
キウイ
これは、お肉を食べすぎたときにピッタリの臭い予防法です。キウイに含まれる「アクチジニン」という成分が胃腸の働きを改善して、お肉に含まれるタンパク質の消化を助けてくれます。
レモンや梅干し
酸っぱい物を食べると、自然と唾液が出てきます。これは、レモンや梅干しなどに含まれる酸によって、歯のエナメル成分が溶かされてしまわないように、唾液を多く分泌するためだと言われます。
唾液は殺菌作用を持つため、空腹時など口の中の唾液が減ると、雑菌が繁殖しやすくなります。お肉にレモンをかける、梅干しをご飯に乗せるなどの工夫をして食事をしましょう。
食後にできる3つの臭い対策
食べ物以外にも、臭いをやわらげる方法がいくつかあります。臭いが強い食べ物を食べてしまったら、次のような方法で臭いを改善させましょう。
ガムをかむ
ガムをかむと唾液が分泌されるので、口の乾燥を防ぐことができます。特に臭い対策には、虫歯などの原因になる砂糖が含まれない、シュガーレスのガムがおすすめです。
水を飲む
水を飲むことで、体内に水分が吸収されて唾液の分泌が促されます。上述したように唾液は殺菌作用があるため、口臭の予防に役立ちます。ただし、ジュースなどの飲み物は砂糖が含まれているため、口内の雑菌が増えて悪臭の原因となるため避けてください。
歯磨きを丁寧にする
原始的な方法ですが、即効性がある対策です。歯の裏側や奥歯まで丁寧に歯を磨いて、臭いの元になる雑菌を取り除きましょう。もし歯磨きをする時間がないときは、マウスウォッシュを使用するだけでも多少の効果が見込めます。
口の臭いは、外出前に食べる物や飲む物に気をつけるだけで、思っている以上に抑えることができます。また、上記で紹介したケアを行えば、口内がスッキリした状態で過ごすことができるでしょう。口の臭いをおさえて、笑顔の毎日を目指してください。