皆さんは耳の臭いを気にしたことはありますか? 実は耳は、自分ではその臭いに気づきにくい箇所のひとつです。体臭の原因が耳にあることも多いので、きちんと臭いをチェックしましょう。ここでは、耳の臭いの原因と対処法について紹介していきます。
耳の臭いの主な4つの原因
ひと口に耳が臭うと言っても、穴の中や耳の後ろ、耳の表面など場所も原因もさまざまです。以下で詳しく見ていきましょう。
耳の中
汗や皮脂で耳垢(みみあか)が臭う
耳の中には皮脂腺や耳垢腺が集中しており、汗やゴミ、剥がれ落ちた角質がたまります。この汚れをきちんと取り除かないと、雑菌が繁殖して臭います。特にワキガの原因にもなるアポクリン汗線という腺が多い体質の人は、耳垢も臭いがちな傾向にあります。
耳の後ろ
うまく洗えていない
頭や顔は念入りに洗っても、耳の後ろのように洗いにくい箇所は洗い忘れているという人は非常に多いです。耳の裏は皮脂腺や汗腺が多く存在し、加齢臭の原因にもなる箇所。清潔にしなければ雑菌が繁殖し、悪臭を放ってしまいます。
耳の表面
先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)である
ごく稀に、生まれつき耳の付け根に小さな穴が開いている「先天性耳瘻孔」という病気の人がいます。日常生活には特別問題がないケースもあれば、この穴から臭いの強い膿が出てくるケースもあります。
耳の臭いの消臭法
では、気になる耳の臭いはどのようにして消臭すれば良いのでしょうか。以下でいくつかの方法を紹介します。
耳を常に清潔にする
悪臭の原因となる耳垢を取り除き、入浴の際は耳の裏まで丁寧に洗うようにしてください。また耳の裏を洗う際は石鹸をよく泡立てて、優しくマッサージするように洗うと耳を傷付けることがないでしょう。
病院に相談する
耳の病気が原因で臭いがある場合は、治療が根本的な解決法となります。悪化することで治癒が難しくなるケースもあるので、耳に違和感を抱いたときはできるだけ早めに耳鼻科へ相談しましょう。
耳の臭いを予防する方法
耳の臭いは、正しい知識を持って予防をしないと、かえって逆効果になってしまうことがあります。以下のポイントを抑えた対策をするようにしましょう。
正しい耳掃除の仕方について
耳垢は本来、自然と体外に排出されるものです。耳掃除を頻繁に行うと耳を傷付ける恐れがあるため、2~3週間に1回程度行えば十分でしょう。
また、耳垢は穴の入り口から1cm程度のところまでしかたまりません。鼓膜を傷付ける危険があるため、耳かきを奥まで入れすぎないようにしましょう。
朝にシャワーを浴びる
実は眠っている間に耳の中や裏に皮脂や汗がたまっています。そのため、朝に軽くシャワーを浴びるだけで臭いをグッと抑えることができるはずです。
こまめに汗を拭きとる
日中に汗をかいたときは、清潔なハンカチやデオドラントシートを使用してこまめに拭きとるようにしましょう。汗をエサにして雑菌が繁殖して、いやな臭いがするのを防ぐことができます。
このように、耳の臭いはさまざまな種類があります。耳の臭いが気になっている人はまず原因を見つけて、適した消臭法や予防法を選ぶようにしてください。