香りの力は不思議なもので、人の印象を変えるくらいの力を持つことがあります。たとえば、すれ違ったときに良い香りがする女性は、それだけでイメージアップにつながります。生活するシーンに合わせていくつかの香水を使い分ければ、自分の印象を自由に変えることができるかもしれません。ここでは、知れば知るほど奥深い香水の香りの種類や選び方のポイントを紹介します。
数種類の香水を使い分けよう
香水にはさまざまな香りがありますが、特に代表的な香りとして以下の種類が挙げられます。それぞれの匂いの印象と、用途に合わせた使い方を見てみましょう。
フローラル
お花をベースにした女性らしい香りで、華やかで楽しい気分にしてくれます。男性にも好まれるため、デートにおすすめです。
オリエンタル
シナモンやクローブなどのスパイスを利かせた、重厚感のある香りです。セクシーで大人っぽい印象を与えられるので、パーティーやドレスアップした夜にマッチします。
シプレ
柑橘系をベースに樹木の香りをプラスした香りです。ぬくもりがある優しい匂いが好まれており、憂鬱な気分をふきとばすさわやかさは男女問わず使用できます。
グリーン
樹木をイメージしたグリーン系の香水は、さわやかな植物の香りを身にまとうことができます。凛とした自分を演出したいときにおすすめの香りです。
香水の香りの持続時間はどのくらい?
香りが続く時間は、香水の種類によって変わります。香水は、その濃度と香りの持続時間によってパルファン、オードパルファン、オーデトワレ、オーデコロンの4種類に分けられます。ただし、それぞれの種類に関する厳密な定義はないため、メーカーによって種類が異なるケースもあります。
中でも、パルファンが最も濃度が高く香りが持続するタイプで、オーデコロンが最も濃度が低くほのかな香りの香水になります。
香りが続く時間はパルファンで約5~12時間、オードパルファンで約5~7時間、オーデトワレで約2~5時間です。最も軽い香りのオーデコロンなら約1~2時間だと言われます。香りを長時間持続させたいときは、小さなスプレータイプの容器「アトマイザー」を持ち歩くと良いでしょう。
香水をお店で試すときの注意点
お店で香水を試すときは「大量に香水をふりかけてしまって、店内が匂う……」ということにならないように、匂い紙と呼ばれる短冊状の用紙「ムエット」を使います。
自身の体臭や汗と混ざると香水の香りの感じ方は変わるので、ムエットから少しだけ身体にこすりつけてみると良いでしょう。つけていて匂いが心地良いものを選ぶようにすることが香水選びのコツだと言われています。
周囲に不快感を与えない付け方をマスターしよう
どんなに自分にとっては心地良い香りでも、つけすぎは失敗の元です。香水は1~2回プッシュするのが目安で、つける部位はひざ裏、足首、太もも、うなじ、手首などのいずれかをおすすめします。
香りは下から上に上るため、ほのかに香る程度の匂いを目指す場合は下半身につけるようにましょう。20cmくらい身体から離してスプレーすると、よりソフトに香ります。
もし自分で香水の香りが分かるようなら、つけすぎのサイン。相手から少し離れた場所にいて、ほのかに香る程度であるのが正しい付け方です。強い香りでマイナスの印象を与えないよう、香水をつける量と場所を調整しましょう。
お気に入りの香りを適度に身にまとえば、自分のモチベーションが高まる上に、接する人に対して良い印象を与えられます。自分にピッタリの香水を見つけて、適切な使い方をしましょう。