スパイスのきいた料理や香ばしいコーヒーの香りなど、飲食店には食欲をそそる香りが漂っています。しかし、その臭いが漏れないようにきちんと管理をしないと、従業員だけでなく近隣住民の方にまで迷惑がかかる悪臭になりがちです。そこで今回は、飲食店から発生する臭いの原因と対策法を紹介していきます。
飲食店で気になる臭いの原因は?
飲食店の内外で悪臭と感じるのは、どのような臭いなのでしょうか? 大抵の場合はお客様のいる飲食スペースではなく、厨房やお店の出入口などに臭いが集中します。その原因を以下で見ていきましょう。
厨房の排水口やグリストラップの汚れ
排水口が詰まると使用済みの油や液体が流れていかず、いやな臭いが発生します。また排水口やグリストラップ(※)にたまった油や野菜のくずを放置しておくと、ゴミが腐敗していき強烈な臭いが漂います。
※グリストラップ:油や生ゴミなどが下水道に流れていかないようにためておく装置のこと。
調理による油の臭いや煙
ラーメンのスープを煮込む臭いや肉を焼く煙など、調理による臭いや煙は強力な臭いを発します。特に油を使った料理の調理臭は、換気扇を通り店外へと排出されるので、苦情の原因になりやすいと言われます。
生ゴミの腐敗臭
飲食店に生ものや残飯などの生ゴミはつきものですが、生ゴミの回収までの時間が長いと、ゴミ箱の中で腐っていやな臭いを発してしまいます。
飲食店で気になる臭いの消臭法
それでは、飲食店で気になる臭いはどのように対処すれば良いのでしょうか。具体的には下記の3つの消臭法が挙げられます。
清掃の徹底
臭いを消臭するには、まず臭いの元を断つ必要があります。排水口やグリストラップの掃除は定期的に行いましょう。特にグリストラップ内に溜まったゴミは毎日捨て、週に1度は浮上した油脂を除去し、2~3カ月に1度は排水トラップ内を洗ってください。
排水ホースや換気扇など設備の見直し
掃除を徹底して行っても排水口が臭う場合は、排水ホースや側溝に問題があるかもしれません。換気扇が古かったり汚れたりしている際も、排気が上手くできず臭いがこもってしまいます。
脱臭装置の設置
脱臭装置は、排出ダクト内や排出口に取り付けるタイプのものや、油や煙に対応する油煙除去装置などさまざまな種類がありますが、天然由来の消臭液を気化して使う気化脱臭装置「爽」がお薦めです。
飲食店で気になる臭いの予防法
飲食店特有のいやな臭いを発生させないためには、あらかじめ臭いが出ないような仕組みを作ることが大切です。たとえば排気口の向きや高さを考えるだけでも、悪臭のリスクを減らすことができます。
また調理場の臭いがこもらないように、換気をきちんと取り入れたり、生ゴミの保管場所を暗く涼しい場所に変更したりすることで、臭いをやわらげることができます。
飲食店から発せられる臭いは、その度合いによっては近隣住民の方からの苦情になる問題です。苦情が多くなると、売り上げや営業状態を左右することもあるので、上記を参考にしてきちんとした対策をとりましょう。